海外雑詠句
(昭和36年~平成2年頃) 

           ・現役中に、海外へ出かける機会が多かった、その中で現地で詠った句を
           載せてみました。若き日のことが懐かしく思われます。


 マニラ・クアランプール・ペナン島
 
 ・水牛の鞍で遊ぶ子日焼けの子

 ・ゴムの木の樹液したたる朝曇

 ・蛇寺の蛇にひとまず線香焚く

  ・にしき蛇担ぎて写真はいポーズ

・蛇寺のへび屯して涼みけり

     ・黒頭巾冠るも信徒炎天下

     ・噴水の音満つ禅の大広間

 ・羅ものの顔みな似たり回教徒

・椎咲くや男がのぞく女人堂

    

  水牛に乗り遊ぶマニラの子ども達 1976


ペナン島にて
  


 ・緑陰に群がる羊童話めき

 ・羊刈る国に茂りのなかりけり

 ・垣根なき民家ひろびろ薔薇の花

 ・洞窟の星あかりして土蛍

 ・延々の草原の空風薫る


Air Newzealand
 


ニュージランド 1983